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システム開発技術、データ分析関連でお勉強したことや、山奥生活を綴る、テンション低めなブログです。

Xcode4でCoreDataの自動マイグレーションを使う

既にリリースしたアプリケーションでCoreDataを使っていて、既存のSQLiteのテーブルにカラムを追加したいときがある。

DBがクライアント側にあるので、Railsみたいに簡単にはマイグレーションできないだろうと思っていたけど、簡単なマイグレーションなら自動でできるらしいので調べたことをまとめておく。

Apple公式 参考資料

Core Data Model Versioning and Data Migration Programming Guide

最初に、この参考資料は一応呼んでおくべきだけど、基本的には自動マイグレーションではなく完全に手動でマイグレーションを行うための情報が記載されている。自動マイグレーションについても記載されているが、何回か読まないと具体的な手順は分かりにくかった(ちゃんと読めばわかる)。

以下のような変更例であれば自動でマイグレーションできると記載されている。

  • 属性(カラム)の追加
  • 属性(カラム)の削除
  • 必須だった属性を任意に変更
  • 任意だった属性を必須に変更して、デフォルト値を指定
  • エンティティ名や属性名の変更

手順

  1. CoreDataのモデルのバージョンを新規作成
  2. 新規作成したバージョンをカレントバージョンに設定
  3. 新規作成したバージョンに変更(属性追加など)を記述
  4. CoreDataのpersistentStoreを初期化時に、自動マイグレーションのオプションを渡す

1. CoreDataのモデルのバージョンを新規作成

CoreDataの定義ファイルを選択した状態で、Xcodeのメニューから、Editor -> Add Model Version を選択する

f:id:sessan:20121211111445p:plain

2. 新規作成したバージョンをカレントバージョンに設定

CoreDataの定義ファイルを選択した状態で、インスペクタでcurrentを新しいバージョンに設定

f:id:sessan:20121211111549p:plain

3. 新規作成したバージョンに変更(属性追加など)を記述

必要な変更を記述する。
追加したバージョンの方を選択してから書くこと。

f:id:sessan:20121211111919p:plain

モデルクラスの.hファイルや.mファイルも必要に応じて変更しておく。

4. CoreDataのpersistentStoreを初期化時に、自動マイグレーションのオプションを渡す

CoreDataのスタックを初期化する際に、以下のように自動マイグレーションのオプションを渡す。
XcodeでCoreDataの初期化処理を自動生成した場合は、AppDelegate.mとかに以下のような部分が既にあるので、オプションを渡す部分を追記する。

//CoreDataの自動マイグレーションオプションを設定
NSDictionary *options = [[NSDictionary alloc] initWithObjectsAndKeys:
    [NSNumber numberWithBool:YES], NSMigratePersistentStoresAutomaticallyOption,
    [NSNumber numberWithBool:YES], NSInferMappingModelAutomaticallyOption,
    nil];

_persistentStoreCoordinator = [[NSPersistentStoreCoordinator alloc] initWithManagedObjectModel:[self managedObjectModel]];

if (![_persistentStoreCoordinator addPersistentStoreWithType:NSSQLiteStoreType configuration:nil URL:storeURL options:options error:&error]) {
    NSLog(@"Unresolved error %@, %@", error, [error userInfo]);
}